OiiOii とは何か — 6 体の AI エージェントが動画を作る
OiiOii は、テキストで「こういう動画を作って」と依頼するだけで、内部の 6 体の専門エージェントが役割分担しながら動画を完成させます。
- アートディレクター — 全体のビジュアル方向性を設計
- 脚本家 — ストーリー構成・セリフを書く
- キャラクターデザイナー — 登場人物の造形を起こす
- 絵コンテ作家 — シーン割りを決める
- アニメーター — 動画として実際にアニメーションさせる
- 音響エンジニア — ナレーション・BGM・効果音を合成
ユーザー体験は完全な対話型で、タイムラインもエフェクトパネルも不要。「キャラを 2 人登場させて、カフェで商談するシーンにして」と自然言語で伝えるだけで、数分後に動画が出力されます。
料金構造 — クレジット制
OiiOii の料金はクレジット制で、新規登録時に 500〜1,050 クレジットが無料付与(概ね 90 秒分の動画制作が可能)。以降は必要に応じてクレジット購入、またはプラン契約で継続利用します。
利用モード
- シンプルモード — 1 回の指示で AI が自動完成
- プロジェクトモード — シーンごとに微調整しながら仕上げる
商用利用・権利関係
OiiOii はユーザーに著作権が帰属し、商用利用・YouTube 収益化が明示的に認められています。また、ユーザーが投稿したコンテンツが AI 学習に使われないポリシーも公式に示されています。企業の動画マーケティングに組み込む際の大きな安心材料です。
※ 利用規約は変更されることがあるため、契約前に公式ポリシー最新版を必ず確認してください。
主要 AI 動画ツールの目的別比較
| ツール | 種別 | 操作 | 得意領域 | 商用利用 |
|---|---|---|---|---|
| OiiOii | SaaS | 日本語チャット | アニメ動画、物語系コンテンツ | ◯(著作権ユーザー帰属) |
| Remotion + Claude Code | OSS ライブラリ | 自然言語 → TSX コード | データ連動動画、量産、ブランド厳守 | ◯(自作コード) |
| Runway Gen-3 Alpha | SaaS | テキスト/画像 → 動画 | 実写風の短尺シネマティック | △(プラン別、商用プランあり) |
| Kling AI | SaaS | テキスト/画像 → 動画 | ハイクオリティな実写風シーン | △(契約プラン次第) |
| Stability AI (Stable Video) | OSS + API | 画像 → 動画 | ローカル実行、カスタム学習 | ◯(商用ライセンス) |
用途別のおすすめ組み合わせ
商品紹介・採用動画(30〜90 秒、日本語ナレーション)
OiiOii 単独で最速。社内で反復試行して完成まで数時間。キャラクター主体の「説明動画」「社内紹介」系が特に強い。
ブランド統一が必要なマーケ動画(LP 埋込、広告)
Claude Code + Remotion。会社のデザイントークン(色・フォント・ロゴ配置)をコード化して、数十本量産しても完全にブランド統一できる。
実写風シネマティック(ブランディング動画、CM)
Kling AI または Runway Gen-3で素材生成 → Claude Code + Remotion でロゴ・字幕・CTA をオーバーレイ。ハイブリッドが最強。
社内研修・マニュアル動画
OiiOiiでキャラクター中心の分かりやすい動画を量産。人間の俳優・撮影スタジオが不要でコストが劇的に下がる。
データドリブンなパーソナライズ動画(1 万通り以上)
Claude Code + Remotion 一択。顧客データを渡して 1 人ずつ異なる動画を生成する用途は、コード管理が必須。
導入時のチェックリスト
- 利用規約の確認 — 商用利用、学習データへの使用、禁止コンテンツの規定
- ブランドガイドライン遵守 — AI 生成素材がブランドカラー・トーンから外れていないか
- 著作権・肖像権 — 特定人物・ブランドを想起させる出力を避ける仕組み
- 日本 AI 新法対応 — 生成 AI 利用の社内ガイドライン整備
- コスト管理 — クレジット制ツールの月間上限、API 従量課金の予算枠
エトラクトの伴走ポイント
- 動画マーケ戦略の再設計 — 既存 SNS / LP / 採用 / 社内研修の動画を AI ネイティブに移行
- ツール選定と PoC — OiiOii / Remotion / Runway / Kling の目的別検証
- テンプレート化と量産基盤 — Remotion コンポーネントの社内ライブラリ構築
- AI ガバナンス整備 — 権利チェックフロー、社内ガイドライン、日本 AI 新法対応
- 社内人材育成 — ディレクター・マーケ担当への AI オーケストレーション研修
まとめ
2026 年、AI 動画ツールは「コードで作る(Remotion + Claude Code)」「会話で作る(OiiOii)」「素材生成特化(Runway / Kling)」の 3 軸で進化しています。重要なのは「どれが優れているか」ではなく、自社の動画ニーズに対してどう組み合わせるか。短尺の社内動画は OiiOii、量産マーケは Remotion、シネマティックは Kling/Runway、という使い分けが現実解です。
いずれも 2026 年内に大きく進化する領域です。試すハードルが下がっているいま、まず 1 本の実制作から始めることが、2027 年の差を生む最短ルートです。